10:25:00
23

お久しぶりです。
すっかりご無沙汰してしまい申し訳ありません!
学校と作曲が忙しくちょっとサボってしまいました。ごめんなさい。
作曲ラッシュ(?)が続いています。
今度の9月のコンサートは新曲がかなり多くなりそうです。
数日前完成したのは宮沢賢治の文語詩「流氷(ザエ)」にメロディーをつけた歌曲です。
私にしては珍しく完成するまで一ヶ月かかった大作です。
前々からこの詩に曲を付けたいと思っていたのですが、詩が持っている意味が大きすぎて手を付けられず、なかなか出来ずに何年も置いてありました。
今回作曲の授業で毎週曲を作っていく事になったので、これを機会に、と思い挑戦しました。
全体の感じとしては前に作曲した朗読歌曲の「中空を行く銀河鉄道」や「遥かな国を行く銀河列車」と同じ系統の曲です。
初め詩を読んだとき光と氷のきらめき、川の流れのようなピアノの前奏が聞こえてきて頭から順番に作って行きました。
私は聞こえてきたものを忠実に写し取っているのですが、どうしても西洋音楽の作曲法から言うと和声的に少々おかしい部分がありますし、また大変あまりに単純なメロディーや和音を使っているため、一見ものすごい平凡です。(その単純さが自然音楽の特徴、魅力なのですが)
それを先生に見て頂くと当然直して下さるのですが、聞こえてくるものとの狭間で結構苦しみました。
自然音楽の作曲についての詳しい話はいつかきちんと何かに書きたいなと思っています。
でも結果的にとても良い曲ができました。
何とか作曲したものの、詩の持っている意味が深すぎてまだまだ曲の中心までたどりつけません。
9月に発表するまでには詩を読み込み、歌いこんで、皆様にお届けできれば良いな、と思っています。
