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野苺

学校が始まって一週間が経ちました。
まだ身体が春休みモードで何となく慣れなくて疲れます。

今学期は副科をピアノに加え作曲も取っています。
個人レッスンで、週に一回先生に作った曲を見ていただくのですが、伴奏のつくり等とても勉強になります。
でも週に一回のレッスンは結構つらい!
当然といえば当然ながら、毎週曲を作って持っていかなくてはならないからです…。

自然音楽の作曲はもちろん自然から聞き取ります。
学校に通って授業を受けたり、勉強したり、オペラをガンガン歌ったり、という気を張った現在の日常生活を送っていると、とてもではありませんが心を鎮め、集中し自然界の声を聞き取るのは難しいです。いえ、難しいというより心がザワザワしてその気になれないのです……。

週に一回のレッスン、どうせ作曲しなければならないのなら今度のコンサートで歌える曲を作りたい!!

思案した末、授業の無い平日の金曜日、この日一日練習や勉強は一切せず、心を自然に向け作曲のみに充てる事にしました。

そして先週の金曜、いや前日の木曜から作曲に取り掛かりましたが、なかなか曲が出来ず大変苦しみました…。
それを見た母は、「植物の歌を聞き取ってそのまま持っていけばいいじゃない」と言ったのでした。

おおそうだ、最後の手段だ、植物の歌を聞き取らせてもらおう……ものすごい地味だけど……先生なんておっしゃるだろ……。
もう時はすでに夕方。庭に出て、沢山咲いている春の花々の歌を聴いて回っていましたが、庭の一部を埋め尽くしているワイルド・ストロベリーの花が開いていて、その歌がとても個性的だったので、これを聞き取る事にしました。

ところがいざピアノの前に座って楽譜に写し始めると勝手に全然違う曲が出てくるではありませんか!
確かにイチゴの歌ではあるのですがなんか違う…?
あれこれ弾いているうち、メロディーと一緒に歌詞までくっついて来て「あっ」という間に一曲出来てしまいました! (実はそう感じただけで、ピアノに座ってから6時間が経過しておりました)。

タイトルは「野苺」です。
やさしくて懐かしいような、ちょっとだけ悲しいような、そんな曲です。

あ~やれやれ。
後は伴奏を作れば完成です。(私はこれが一番時間がかかる)
9月のコンサートでぜひ歌いたいです。

一度作曲モードに入ってしまったので次々に曲が出来そうな気配がします。
ちょっと苦労すればいつでも曲が出来るんだな、と分かり反省しきりです。

爽やかな気持ちで学校にも行けそうだし、一石三鳥…? なんてちょっと罰当たりですね。