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▲ジャングルに横たわる猫たちⅡ
上の写真の布。
物心ついた時、既に家にありました。
布好きの祖母が買ったらしく、幼い頃から母方の親戚の家で色々な物に化けたこの柄を目にしていた気がします。我が家でもスカートやら何やらになったし、私や妹も人形遊びをする時背景にしたり、ちょっとした物を作ったり。
今でも普段は忘れているけれど何かの拍子にひょっこり出てくるこの布。
先日母のベッドカバーになっているのを見た時には
(まだこんなに残っていたのか……! 一体どれだけあったんだ)
と驚きました。
気になって祖母に「取材」した所、40数年昔布を扱っている知り合いから一巻(!!)買ったそうで。艶のあるいい生地との事ですが、数ある中からなぜこの柄を選んだかはわかりません……。
ご覧の通り、猫三匹が母の寝床を気に入っていて、朝ご飯の後から夕食まで寝こけていて、すっかり汚れた布団に、
「嫌だー!! 毛だらけ!」
とジャングル柄をひっぱり出してきてカバーしたらしいです。
40余年を経てなお色褪せず暑苦しい極彩色でありながらノスタルジアを感じさせるこの布に、三匹が寝そべっている姿を見ると鼻の下が伸びるけど、母には通じなくて夜になると猫たちは追い出されて哀れを誘います。
この分だとジャングル柄は私より長生きしそう。次は何に形を変えるのかな…。