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去年に引き続き今年もOさんにだいだいのママレードを頂きました。
これは本当に美味しいんです。
あまり美味しくて、食べるのがとまらないくらいであります。
我が家は皆出かける時間がバラバラなので、毎朝母が作ってくれる玄米ジュース(生の玄米を水に漬けてミキサーにかけたもの)か、野菜ジュースを飲むという簡単な朝食(とは言えませんね…)です。
しかし、私はしっかり朝食を食べる派。
ジャムを頂いた次の日、ママレードを食べるのが楽しみで目覚めました。
食パンに塗って、いただきま~す。
おいしー!
練習に合間には紅茶を淹れ、このママレードをおとし、ロシアンティーに。
おいしー!!
ジャムが違うとロシアンティーも格別な美味しさです。
と、こんな日を送る事5日。
瓶がカラになりました。
あら~、一人で一瓶食べちゃったよ……。
ま、いいか。
Oさん卒業のお祝いにって、もう二瓶下さったし。誰も怒らないでしょ。
しかし、そこはやはり私と同じくらい食べ物に執着のある妹二人。
注意されました。
「ちょっと! ゆうちゃんひどいじゃない! 私達今度のお休みに食べようと思って楽しみにしてたんだから! はい、もう由有子は食べるの禁止ね。今後一切このジャム食べないでね。」
「ごめんよう。ちょっと魔がさしたんだよー。あんまり美味しくてさー。もうしないよう。」
と一応謝っておきました。
そして次の日、紅茶にジャムを入れ、ママレードに最後の別れを告げました。
それから数日、私はジャムの瓶に手を触れませんでした。本当です。
なのにある朝起きたら瓶が又空になって水に浸けてあります。
ああ、妹二人やっと食べられたのね~、と思いました。
しかしそうでは無かったようです。
翌朝冷蔵庫を開けた私の目に飛び込んできたものは。


何ですか、これは?
「由有子退散」?
しかも封印マークまでついている。
わたしは悪霊か?
その夜仕事から帰って来た妹達に「ちょっと! ひどいじゃないの! 何よこれ、もう食べてないよ! 朝瓶がカラになってたのは別の人なんだから!」と訴えました。
「えー!? じゃ誰?」
調査の結果、食べたのは父と母でした。
「何だーお父さんとお母さんだったのか。私達てっきり又由有子だと思ってたよー」
すっかり友好ムード。
安心した私は思わず、
「いやー、私本当に食べてないからびっくりしたよー。だって二人に『もう食べるな』って言われた次の日に食べてから一度も食べてないもん」
…………。
「ちょっ、どういう神経してるの!? 何で食べるなって言った次の日食べる訳!?」
「いや、別れを告げようと思ったんだよ、ジャムに……ごにょごにょ」
やぶへび。
それからは本当に一度も食べてません。ええ。
この瓶に張り付けてある封印シールを見ると、食べる気失せるわ。
